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国鉄タキ1200形貨車 (初代) : ウィキペディア日本語版
国鉄タキ1250形貨車[こくてつたき1250がたかしゃ]

国鉄タキ1250形貨車(こくてつタキ1250がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍したタンク車である。
本形式の元になったタキ1200形(初代)についてもここで解説する。
== タキ1250形 ==
タキ1250形リン酸専用の30t私有貨車である。本形式の他にリン酸を専用種別とする形式は、タ4200形(1両)、タム8200形(3両)、タキ1200形(初代)(1両)、タキ3650形(1両)、タキ11200形(14両)、タキ11300形(2両)、タキ17400形(2両)の7形式がある。
1960年(昭和35年)9月14日から1968年(昭和43年)7月9日にかけて8両(タキ1250 - タキ1257)が造機車輌及び日立製作所にて製作(改造による編入車を含む)された。
記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「タキ」と標記する。
1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号80」(侵食性の物質、腐食性物質、危険性度合3(小))が標記された。
積荷であるリン酸は、肥料洗剤の製造、エチレン製造の触媒、清涼剤(コーラの酸味料など)等に使用されている。荷役方式は上入れ、上出し式であるがS字管は装備されていない。
1966年(昭和41年)9月24日に富士重工業にて1両(タキ1256)がタキ6105(タキ6100形)より改造され本形式に編入された。
所有者日本化学工業タキ1250 - タキ1255)、伊藤忠商事タキ1256)、東洋曹達工業タキ1257)の3社であり社名の変更はあったが生涯名義変更されることはなく、それぞれの常備駅は郡山駅勿来駅新南陽駅であった。
塗色は銀又はであり、全長は9,200mm、全幅は2,250mm、全高は3,514mm、軸距は5,100mm、自重は13.5t、換算両数は積車4.5、空車1.6、最高運転速度は75km/h、台車は当初TR41Cであったがその後改造されTR41Dとなった。
1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時にはタキ1254を除く7両がJR貨物に継承され、1997年(平成9年)2月に最後まで在籍した車2両(タキ1250, タキ1251)が廃車になり同時に形式消滅となった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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